アソビシステムが手掛けるアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」。
今やアイドルシーンを牽引する存在となった「FRUITS ZIPPER」のブレイクを皮切りに、KAWAII LAB.からは個性豊かなグループが次々と誕生しています。
2026年2月現在、同プロジェクトには5つのグループが所属していますが、その中でも2024年8月にデビューした「CUTIE STREET(キューティーストリート)」は、個性的なアソビシステムの中でも明らかに異なる、独特な存在感を放っているように感じられます。
彼女たちの活動を見ていると、極めて戦略的で、ある種「非常識・前代未聞」とも言える姿勢が見えます。
本稿では、KAWAII LAB.所属グループの基礎データを整理した上で、CUTIE STREETが持つ「異質さ」について深く掘り下げてみたいと思います。
CUTIE STREET|CUTIE STREET OFFICIAL FANCLUBCUTIE STREET オフィシャルサイト・オフィシャルファンクラブ。CUTIE STREET(きゅーすと)の最新情報をcutiestreet.asobisystem.com
目次
- 1. KAWAII LAB. 所属5グループの歩み(デビュー日一覧)
- 2. 狂気のSNS投稿量と熱量
- 3. 「アイドル専業」はごく一部? 異例のメンバー構成
- 4. アイドルのタブーを超えていく「リアリティ」
- 5. 「浮いている」からこそ強い? 板倉可奈という入り口
- 結論:戦略的な「異端児」たち
- 追記スライドショー
1. KAWAII LAB. 所属5グループの歩み(デビュー日一覧)
議論を進める前に、まずはKAWAII LAB.の歴史を振り返ります。
各グループの公式なデビュー日は以下の通りです。
- FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)
- デビュー日:2022年4月10日
- CANDY TUNE(キャンディチューン)
- デビュー日:2023年3月14日
- SWEET STEADY(スイート ステディ)
- デビュー日:2024年3月4日
- CUTIE STREET(キューティーストリート)
- デビュー日:2024年8月4日
- MORE STAR(モアスター)
- デビュー日:2025年12月12日
このように時系列で見ると、CUTIE STREETは4番目に誕生したグループであることがわかります。
しかし、彼女たちが記録している「数字」は、異常です。
- デビュー日:2025年12月12日
2. 狂気のSNS投稿量と熱量
CUTIE STREETの異質さを最も客観的に物語るのが「YouTubeにおける活動量」です。
以下は、2026年2月1日時点での各グループのYouTube公式チャンネルのデータです。
【YouTubeチャンネル登録者数と動画投稿数(2026年2月1日時点)】
- FRUITS ZIPPER(活動約4年)
- チャンネル登録者数:61.1万人
- 動画投稿数:2,597本
- CANDY TUNE(活動約3年)
- チャンネル登録者数:31.2万人
- 動画投稿数:1,462本
- SWEET STEADY(活動約2年)
- チャンネル登録者数:6.43万人
- 動画投稿数:1,470本
- CUTIE STREET(活動約1年半)
- チャンネル登録者数:59.8万人
- 動画投稿数:2,623本
- MORE STAR(活動約2ヶ月)
- チャンネル登録者数:2.49万人
- 動画投稿数:106本
特筆すべきは、デビューからわずか1年半ほどのCUTIE STREET(2,623本)が、最初にデビューしたFRUITS ZIPPER(2,597本)の動画投稿本数を上回っているという事実です。
「質より量とスピード」の徹底
彼女たちのSNS戦略を一言で表すなら、「質よりも、とにかく量とスピード」と言えるでしょう。
少しでもバズったり、コメント欄で盛り上がったポイントがあれば、即座にそれを反映させた動画が投稿されます。
ライブ映像のアップロード速度も異常なほど迅速です。
最近で典型的だったのが、メンバーの板倉可奈さんが「きゅーすとのうた」の振り付けの「ロボットダンス」パートがX(旧Twitter)で話題になりました。
運営は間髪入れずに、怒涛の勢いでロボットダンス関連の動画を連続投稿しました。
トレンドの火種を見つけたら、狂ったように投稿しまくる。
このスピード感は、従来のアイドル運営の常識を覆すものです。
「洗脳」に近い接触頻度
圧倒的な投稿数は、ある種の「洗脳」に近い効果を生んでいます(笑)。
毎日大量に供給される動画は、MVやアイドルモードの映像だけでなく、プライベートやパーソナルな裏側を見せるshort動画などコンテンツも豊富です。
筆者の周囲でも、これまで全くアイドルに興味がなかった30代の男性たちが、気づけばCUTIE STREETにハマっているという現象が多発しています。
無料で楽しめるコンテンツが膨大にあり、タイムラインを埋め尽くされることで、接触頻度効果(ザイアンスの法則)が最大限に働き、ライト層がいつの間にか沼に引きずり込まれているのです。
3. 「アイドル専業」はごく一部? 異例のメンバー構成
CUTIE STREETの特異性は、そのメンバー構成にも色濃く表れています。 「アイドルグループ」と聞いて想像する純度100%のアイドルの組織とは異なり、彼女たちは極めてハイブリッドな集団です。
メンバー8名中4名が他事務所所属
特筆すべきは、メンバー8名のうち4名がアソビシステム(KAWAII LAB.)専属ではなく、他の芸能事務所に籍を置いている点です。
- 古澤 里紗(所属:N.D.Promotion):インフルエンサー
- 佐野 愛花(所属:FLAVE ENTERTAINMENT):女優出身
- 板倉 可奈(所属:GROVE):キッズモデル、YouTuber
- 増田 彩乃(所属:Luv):ミスコン出身、恋愛リアリティー番組出身
対して、これまでアイドル一本で活動してきた、いわゆる「純粋なアイドル」と言えるのは、アソビシステム所属の川本 笑瑠、桜庭 遥花、真鍋 凪咲の3名のみです。
※梅田みゆは元々増田彩乃と同じ事務所でしたが、現在はアソビシステム所属です。経歴は増田彩乃とほぼ同じです。
インフルエンサー、YouTuber、女優、ミスコン出場者など、多種多様な出身者が集まっています。
この「外部の血」を半分取り入れた体制こそが、従来のアイドルファン以外を巻き込む要因となっています。
4. アイドルのタブーを超えていく「リアリティ」
さらに、CUTIE STREETの「異質さ」を際立たせているのが、メンバーの「過去」に対するオープンすぎる姿勢です。
メンバーの半数にあたる4名(古澤里紗、増田彩乃、梅田みゆ、佐野愛花)が、過去に恋愛リアリティーショーの『今日、好きになりました。(今日好き)』や、『恋する♥週末ホームステイ(恋ステ)』に出演経験があります。
また、板倉可奈も自身のユーチューブチャンネルで過去の彼氏の存在について語ってたり、男性とのデート企画の動画がユーチューブで現在も視聴可能です。
女性アイドルといえば「恋愛禁止」が重視される文化があるにもかかわらずかなり異質です。
特に増田さんと梅田さんに関しては、番組内で当時の彼氏と一緒にいちゃついている動画が、今でもYouTube上で視聴可能な状態にあります。
CUTIE STREET(きゅーすと)の今日好き出演メンバーは?カップル成立した?アイドルといえば過去の恋愛すらも問題になることが多いですが、CUTIE STREETはそメンバーの8人中4人が恋愛リアリテentertainment-watch.com
さすがに現在の彼女たちから過去の彼氏や男性に対する発言はあまりないです。
増田さんは過去のことに触れられていたときは気まずそうでした。
しかし、この「隠さないリアリティ」や、すでにネット上で知名度を持っていたインフルエンサーとしての側面が、逆に現代の視聴者には親しみやすさとして受け入れられているのかもしれません。
5. 「浮いている」からこそ強い? 板倉可奈という入り口
このグループの戦略を語る上で欠かせないのが、ミントグリーン担当の板倉可奈さんの存在です。
彼女は非常に美人ですが、Googleの検索候補で「浮いている」と出てきてしまうほど、従来のアイドル顔とは異なるビジュアルと雰囲気を持っています。
本人も「私はKAWAII LAB.だからアイドルをやれている」と動画内で語っていたこともありました。


しかし、この「浮いている」存在こそが、CUTIE STREETの武器でもあります。
彼女は元々キッズダンサーやYouTuberとしての活動実績があり、カメラに向けた演出や視聴者を惹きつけるスキルが卓越しています。
従来のアイドルに抵抗を持つ人や、「アイドルのライブに行くほどではない」と思っていたライト層が、板倉さんの万人ウケするビジュアルや親しみやすさ、YouTuber仕込みの面白さを「入り口」にして、グループ全体のファンになっていくのです。
「クラシックなアイドルらしくない」メンバーが、アイドルファン以外の層もがっちりと掴む。
これもまた、KAWAII LAB.の計算された戦略なのかもしれません。
21:49~「私はKAWAII LAB.だからアイドルをやれている」
結論:戦略的な「異端児」たち
先輩グループをも凌駕する圧倒的な「発信量」、インフルエンサーや他事務所勢を混合させた「ハイブリッドなメンバー」、そして過去の恋愛すらも経歴の一部として飲み込む「リアリティ」。
CUTIE STREETは、数字と体制、その両面において明らかに「異質」です。 しかし、その異質さは、KAWAII LAB.がFRUITS ZIPPERで築いた王道をさらに拡張するための、強力な「劇薬」として機能しています。
可愛らしいビジュアルの裏にある、なりふり構わぬ努力と計算された戦略。CUTIE STREETの快進撃は、これからのアイドルシーンにおける「売れ方」の新しいセオリーになるかもしれません。





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