— 転職・引っ越し・新しい環境で心が限界を迎えるまで —
転職をして、初めて住む土地に引っ越し、新しい職場で必死に慣れようとしていた頃の話です。 知り合いもいない場所で、生活も仕事も一気に変わり、自分では想像していた以上のストレスを抱えていたのだと思います。
今振り返ると、あの時すでに心と脳が悲鳴をあげていたのですが、当時の私はただ、 「疲れているだけだろう」 「そのうち慣れるはず」 と、自分の体の異変を無視していました。

結果として、私は転職からわずか2か月で適応障害・双極性障害の診断を受け、休職に追い込まれることになります。 その休職の前にはっきりと出ていた、**3つの“体のサイン(初期症状)”**をここに書き残します。
時間がない方は、「要約画像」だけでもご覧いただければと思います。

サイン① 同僚の話が頭に入ってこなくなる(理解力の低下)

最初の異変は、職場の同僚との会話で起こりました。 普通に話してくれているだけなのに、内容がまったく頭に入ってこないのです。
- 声は聞こえている
- でも「意味」として脳が処理できない
- 返事をしようとすると頭が真っ白になる
- 会話の流れがつかめない
これは集中していないわけでも、サボっているわけでもありません。 むしろ、「必死に理解しよう」としているのに、言葉が自分の中に入ってこない感覚です。
当時は初めての土地での生活、慣れない仕事、「早く一人前にならなきゃ」というプレッシャーで常に緊張状態にありました。 今振り返ると、環境の変化の多さと過度なストレスで、脳の処理能力が限界を超えていたサインだったのだと思います。
サイン② 帰り道がわからなくなる(記憶・認識の混乱)

次に現れたのは、今でもはっきり覚えている衝撃的な異変です。 毎日のように乗っていた通勤電車で、突然、こう思いました。
「今日、どの駅で降りればいいんだっけ?」
乗り換え駅も、降りる駅も、いつも通りのはずの駅名が頭から完全に抜け落ちてしまったのです。 なんとか駅に降りても、問題は続きます。駅を出た瞬間、帰り道の方向がまったく分からなくなるのです。
- 右に行くか、左に行くか判断できない
- いつもの風景が、見覚えのない街に見える
- スマホの地図を見ても、どちらへ進むべきか判別できない
これは単に「迷った」というレベルではありません。 脳が道順の記憶を呼び出せない。記憶と現在地のつながりがプツンと切れている。そんな恐ろしい感覚でした。 慣れない土地での生活も重なり、この症状は**脳への大きな負荷(認知機能の低下)**の表れだったのだと思います。

サイン③ 字が書けなくなる(脳機能の停止)

決定的だったのは、文字が書けなくなったことでした。 ペンを持って文字を書こうとしても、頭の中で文字の形が組み立てられないのです。
- ひらがなが急に書けなくなる
- 書き順がわからなくなる
- 書いても形が極端に崩れる
手が震えているわけではありません。ただ、「書く」という当たり前の行為そのものができなくなっていく。 普段なら無意識でできる行動が急にできなくなると、自分でも恐怖を感じます。
この頃には、「もう働き続けるのは無理かもしれない」と本能的に感じ始めていました。 そしてこの異変の後、転職から2か月で私は休職に入ることになります。

いま振り返って分かること(SOSを無視しないで)
いま思うのは、「あのサインをもっと早く信じていればよかった」ということです。
- 人の話が頭に入らない
- 帰り道がわからない
- 字が書けない
これらは“ただの疲れ”ではなく、心と脳が限界を超えた時に出る、体からのはっきりとしたSOSサインでした。 当時の私は無理をし続けていました。でも本当は、もっと早く休んでもよかったんです。
現在の私について:双極性障害を克服して
最後に少しだけ、今の私のことを書きます。 現在の私は、双極性障害を完全に克服しました。
克服に至るまでの決定的なきっかけ(アイドル「CUTIE STREET」や生成AIとの出会い)や、前の職場を双極性障害をきっかけに辞めることができて「本当に良かった」と心から思えるようになった出来事もあります。
ただ、今回はテーマに沿って“診断前に出ていた体のサイン”にだけ絞って書きました。 克服までの過程や、心の変化、そして「生きていて良かった」と思えるようになった道のりは、また気が向いた時に、この「ゆるゆるお気軽ライフLab」でゆっくり整理して書いてみようと思います。
おわりに
もしあなたがこの記事を読んで、少しでも思い当たることがあるなら、どうか一つだけ覚えていてください。
自分の異変を疑うことは、弱さではありません。 むしろ自分を守るための、大切な最初の一歩です。
どうか、あなたの体が出しているサインを無視しないであげてください。



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